mainami.com blog 出張版

今までもTwitter上でたまに小ネタとしてつぶやいてたりしてましたが、
Vocaloid界の厳しい現実を数字で見る動画【司会：結月ゆかり】 に触発されて、今まで集めてきたデータを整理して一部を放出してみようかと思います。
だらだらと書き連ねるので、あとは内容についての解釈などは読者にお任せ。

投稿数

投稿数の推移を見てみると、

こんな感じにずっと上昇トレンドなので、2012年も投稿数は多そうです（全部聴くには時間が足りないぜ……）。

広告費用

総広告費は 16,094,000 ポイント。
うち、2011年投稿動画の広告に使われたポイントは 6,171,400 ポイント。ちなみに、2010年末集計の2010年投稿動画の広告費は 441万ポイントでしたので、2011年は2010年より170万ポイントほど多く広告されています。

総広告費ランキング上位30をリストアップしてみると、

再生数

再生数、コメント数、マイリスト数は、露出期間の長い古い動画ほど有利ではありますが、ここでは有利、不利については、考慮に入れていません。

まず、適当に投稿日と再生数でプロットしてみます。

下降トレンドなのは、投稿数が増えて分散しているからでしょうかね。
投稿数が落ち着くと下げ止まると思いますが。

そこで、古い動画の方が長時間露出している分、再生数に有利なんだから下がり傾向であたりまえだなんて話が出てくるのですが、それならば時間経過に従って全体的にグラフが底上げされるはずではないかと思いきや、過去に2回ほど同様のグラフを書いてみても新しいグラフとあまり変化がない（対数グラフだってのもあるのですが）ので、投稿日による有利不利ってそれほど大きくないのかな、と、思います（さすがに集計日直近に投稿された人気動画にとっては不利ですが、全体的な傾向としてはあまり変わらんのでしょう）。多分、1年後のグラフとも重なると思います。

ちなみに2010/8/31版がこちらです。

んで、全体を眺めてみると、

上記についてはとくに説明はいらないでしょう。

これを再生数別の動画の割合で整理してみると

こんな風になって、500再生未満と殿堂入りの割合が増えて、中堅（という表現でいいのか分からないけど）の占める割合が下がり気味になっています。伸びる動画と伸びない動画の二極化が進みつつあると言ってしまっていいのやらなんとやら。それとも再生数は減らないので長期的に見れば全ての動画が殿堂入りするはずだからの上の割合が増えていく傾向なのか。

2010年末集計のデータがあるので、それとちょっと比較して、

2011年の1年間でおよそ1.5億回再生されて、内訳がそれぞれ、2007年投稿動画が1289万、2008年投稿動画が2173万、2009年投稿動画が3156万、2010年投稿動画が3615万、2011年投稿動画が4862万回、再生されました。

2010年末のデータもある手前、2010年投稿動画が2010年のうちに再生された回数と、2011年投稿動画が2011年のうちに再生された回数を比較してみると、

2010年に比べて2011年は 200万ほど再生数が減っていますが、200万程度だとVOCALOID伝説入り2本の違いしかないので、人気動画はよくタグ編集されるので集計対象外になっているのかもと考えればたいした違いはないのかもしれません。

さらに、2011年はどのような動画がよく再生されたのかを、2010年末時点の再生数 vs 2011年年間再生数 でプロットしてみると（2011年投稿動画は2010年集計にないため対象外）、

このような感じで、ああ、やっぱり再生数の多い人気動画は再生数をよく稼ぐんだなぁと（正のフィードバックがかかっている感じ？）と思います。
現在の再生数を見て、1年後にどれだけ再生されているか予測するのに使えそうです。

年間再生数0の動画はグラフの対象外にしていますが、一年間で一度も再生されていなかった動画がどれだけあるかというと、たった3件だけでした。
度数分布図に表してみると、

こんな感じです。

TO BE CONTINUED ?

この投稿は 2012 年 1 月 3 日 火曜日 19:58 に VOCALOID, 初音ミク カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 コメントを残すか、ご自分のサイトからトラックバックすることができます。